オカリナを演奏してみよう!オカリナの演奏を始める前にオカリナについて説明します
オカリナの形について
オカリナにはいろいろな形や種類があります。基本的に大きさが小さいほど高い音が出て、大きいほど低い音が出ます。
穴の数は一般的なオカリナの場合、10穴か12穴です。10穴のオカリナと12穴のオカリナの違いは、小穴があるかないかです。10穴のオカリナは、低い「ラ」、「シ」、「シb(ラ#)」、「ド#(レb)」の音が出ません。
もし10穴のオカリナを使用する場合は、低い「ラ」「シ」「シb(ラ#)」、「ド#(レb)」が出てこない曲を選んで演奏してください。
オカリナの調について
自分の持っているオカリナのボディを見ると「C」や「G」または「F」のアルファベットが書かれています。これはそのオカリナが何の調なのかを表しています。「C」なら「C調管のオカリナ」、「G」なら「G調管のオカリナ」といいます。
これは「ド」の音の押さえ方です。しかし厳密に言うと、必ずしも「ド」とは限りません。簡単に言うと、上記の押さえ方で押さえても、オカリナの調によって実際に出る音が違うのです。
例えば、譜面に「ド」と表記されている場合、上の「ド」の押さえ方で吹きます。その時に出ている実際の音はC調のオカリナの場合は「ド」、F調のオカリナの場合は「ファ」、G調のオカリナの場合は「ソ」になります。
調の違いは、一人でオカリナを演奏する時には、気にする必要はありませんが、他の楽器(ピアノや吹奏楽器)と一緒に演奏する場合に知っておく必要があります、覚えておいてください。
リコーダー、ハーモニカ程度しか吹奏楽器の演奏経験が無い方は、C管のオカリナで始める事をおすすめしています。
穴の押さえ方
オカリナはとてもシンプルな楽器です。シンプルだからこそ、ちょっとの隙間があるだけで、スカスカな音が出たり、変な音が出てしまいます。穴は指のお腹の部分で、完全に押さえるようにして下さい。
その時に、あんまり強く押さえてしまうと力が入ってしまい、力んだ演奏になってしまいます。逆に弱すぎると今度は空気が漏れてしまいます。自分で力の加減をいろいろ試してみてください。
オカリナの吹き方
オカリナの吹き方について覚えましょう。先ほどの穴の押さえ方を思い出して、下の図のように押さえてみましょう。
これはオカリナで比較的出しやすい「ソ」(C調の場合)です。一本一本指を確認しながら、しっかり穴を押さえましょう。
オカリナを口に持っていく前に、一度深呼吸をしましょう。体の力を抜いてリラックスして、ひじを張らずに、脇は軽く締めます。その状態で体も顔もまっすぐ向きましょう。
それではオカリナを口に持っていきます。
上の図のように、オカリナを真っ直ぐ口もとに持っていくのがポイントです。上がっていたり下がっていたりすると、オカリナに真っ直ぐ空気が入りません。真っ直ぐ空気を入れるのがポイントです。口は開きすぎず、閉じすぎず、「フー」と発音する時の形にしましょう。「フー」の形にしたら、実際に息を吐いてみます。目を閉じて、空気が一本の柱の様になって、真っ直ぐ出ていく姿を思い浮かべながら吐いてみましょう。
それではオカリナをくわえてみましょう。この時あまり深くくわえてはいけません。歯に当たらない程度に、上下の歯は軽く開けて軽くくわえます。この状態でオカリナを吹いてみてください。先ほどより綺麗な音が出せるはずです。
タンキング
タンキングとは、立ち上がりのよい音を出すためのテクニックです。
さっき「ソ」の音を吹いた時に、「フー」という感じでオカリナに息を吹き込みました。確かにこれでも音は出るのですが、音の出し始めがあまり美しくありません。そこで必要なのが、タンギングというテクニックです。
まず、オカリナをくわえないでm「トゥー」と発音してみましょう。その時に舌が前歯に当たるのが分かりますか?
今度は、その「トゥー」の息の出し方で、オカリナを吹いてみましょう。さっき「フー」と吹いたときよりも、出だしの音がはっきりすると思います。このタンキングというテクニックは、オカリナの演奏には必要不可欠なので、しっかりと出来るように練習しましょう。